神様カール・ゴッチさんのちょといい話

不動産部前島でございます。

“プロレスの神様”と言えばカール・ゴッチさんです。

昭和47年の新日本プロレス旗あげの時に、

アントニオ猪木さんは外国人選手の招聘を

カール・ゴッチさんに依頼していました。

ある日、ゴッチさんから猪木さんに国際電話がかかってきます。

「いいかイノキ、冷静に聞けよ。

キミの新団体に参加するレスラーは誰一人としていない。

テレビ放映のない新団体では不安だし、

新日本に参加すると2度と日本プロレスには

呼んでもらえんという…」

それが、ゴッチさんの回答でした。

「ウ~ヌ、日本プロレスの幹部が圧力をかけたな」

猪木さんは、悔しさをあらわにします。

ですが、ゴッチさんの言葉は続きました。

「だがイノキよ。

新日本プロレスの旗あげ興業は立派にやれるツ!

一人の超大物レスラーが日本へ行き、きみと戦うからな!」

と。

「エッ、そ、その超大物とは!?」

当然、猪木さんはその大物とは誰かと尋ねました。

ゴッチさんは、ゆっくりと応えたのです。

 

 

「わたしだよ。それともカール・ゴッチは超大物ではないかな?」

 

 

カール・ゴッチは、日本プロレスではなく、

アントニオ猪木を選んだのでした。

 

 

「ゴ、ゴッチさん!!!」

猪木さんは、泣いたのです。

ただ、泣いたのです。